アジアンクィア映画祭スポットライト Vol.1|プライドマンス特別上映

2026年6月6日(土)渋谷のユーロライブにて、アジアンクィア映画祭による特別上映企画「アジアンクィア映画祭スポットライト Vol.1」を開催します。

上映作品は、2025年釜山国際映画祭でワールドプレミアを迎えた話題作『ガールフレンズ』。同年の金馬奨では助演女優賞にノミネート、さらに2026年香港電影金像奨では最優秀助演女優賞・最優秀新人賞・最優秀オリジナル映画ソングにノミネートされた最新作です。

当日は2回上映を実施します。1回目は記念すべきジャパン・プレミア上映。そして2回目の上映はスペシャルトーク&特製ポストカード付き。上映後に作家の王谷晶さん、クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリストの溝口彰子さんによるスペシャル・トークを予定しております。

⚫️作品概要

原題:女孩不平凡|英題:Girlfriends|監督:トレイシー・チョイ
2025年/100分/マカオ・台湾・香港・タイ


ときに傷つき、傷つけながら、私たちは大人になる。
17歳、22歳、34歳。
私の隣には、いつも“彼女”がいた――。

三つの恋愛を通して、一人の女性の成長を描く本作は、愛が痛みを伴いながらも、それでもなお向き合う価値のあるものだと静かに語りかけます。

出演は、フィッシュ・リウ、ジェニファー・ユー、ナタリー・スー、エリザベス・タンほか、現在のアジア映画界を牽引する俳優たちが集結。


⚫️ストーリー

マカオ出身、34歳の映画監督ロクは、香港で不安定な日々を送っている。次回作は停滞し、同棲中の恋人からは結婚や将来の安定を求められていた。現実と創作のはざまで揺れる中、彼女はふと過去の自分を振り返る。

22歳の頃、台湾で自由な生活を送っていた彼女は、将来を決めきれないまま、不安定な関係に身を置いていた。

さらに遡ると、17歳の彼女は、初めての恋と出会い、世界が大きく揺らいでいた。

異なる時間の中で重なり合う三つの恋愛。その記憶の先に、彼女が見つめるものとは——。

センシティブな内容についてはこちら

⚫️監督プロフィール

マカオ出身。中学時代に映像制作と出会い、映画への関心を深める。その後、台湾の大学で4年間映画を学ぶ。卒業後はマカオに戻り、テレビ局での勤務と並行して短編映画やドキュメンタリー制作に携わる。
2012年、ドキュメンタリー『I’m Here』(第4回アジアンクィア映画祭で上映)がマカオ国際映画祭で審査員賞を受賞し、アジアおよびヨーロッパの映画祭で上映された。

香港演芸学院大学院の修了制作『Sometimes Naive』は、FIRST国際映画祭で学生部門最優秀作品賞を受賞。
また『Farming on the Wasteland』はマカオ国際映画祭で審査員推薦作品に選出された。長編デビュー作『Sisterhood』(2017)は、マカオ国際映画祭コンペティション部門に選出され、観客賞を受賞。香港電影金像奨にもノミネートされ、国際的にも高い評価を得た。その後、『Lonely Eighteen』(2023)、『Promise of Decades』(2024)を発表している。

 

⚫️監督メッセージ

本作は、一人の人間の成長と、その過程で直面するさまざまな状況や葛藤を描いた物語です。

パンデミックの中で、私自身も多くの困難に直面しました。2本目の映画を制作できないまま30代に入り、「何かを成し遂げなければ」という焦りと、何もできていないという感覚の間で揺れていました。だからこそ、この物語を書こうと思いました。自分と同じように、「これからどう生きていけばいいのか分からない」状態にいる人について。こうした時期には、人は過去を振り返り、自分がどのように形作られてきたのかを見つめ直します。現在の自分は、過去の無数の自分たちの積み重ねでできているのです。人生の中で出会う人々の中には、すぐに通り過ぎていく人もいれば、傷つけてしまった人、傷つけられた人もいます。しかし、そのすべての出会いが、私たちを少しずつ前へと進ませてくれる。

この物語は、そんな変化と成長の過程を描いたものです。

王谷晶さん × 溝口彰子さんスペシャルトーク

2回目の上映後には、作家の王谷晶さんと、クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリストの溝口彰子さんをお迎えし、女性同士の関係性や表象をめぐって、それぞれの視点から本作について語っていただきます。

王谷晶|小説家

2012年デビュー。ハードボイルド、BL、ファンタジー、怪談など幅広いジャンルで作品を発表。2025年、『ババヤガの夜』英訳版にて、日本人として初めて英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を受賞。
主な著書に『ババヤガの夜』『完璧じゃない、あたしたち』『君の六月は凍る』『探偵小説には向かない探偵』『カラダは私の何なんだ?』など。


溝口彰子|クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリスト

大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、レズビアンとしてのコミュニティ活動も展開。1998年、米国ロチェスター大学に留学。ダグラス・クリンプのもとPhD取得。著書『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(2015)は台湾華語と韓国語に、『BL進化論〔対話篇〕ボーイズラブが生まれる場所』(2017)は台湾華語に翻訳出版もされている。2冊あわせて、2017年度Sence of Gender賞特別賞受賞。近年の他の著書と論文として『BL研究者によるジェンダー批評入門』(2023)、”What Message Does this Film Deliver to Queer Kids?: Rethinking the Critical Criteria for Live-Action BL and GL Films,” Studies of Media, Body, and Image〔 表 象・ メ デ ィア 研 究 〕 第14号、2024年、「その恋はどう始まった? 実写作品激増時代のBL進化論」『千変万化する恋 日本のロマンチック・コメディ映画の輝き』展図録、2026年、など。2023年4月より早稲田大学文学学術院表象メディア論系准教授。”BLwithAKIKO”チャンネル運営。

※やむを得ない事情により、登壇者およびイベント内容が一部変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

チケット|Ticket

【料金・購入方法】

・チケットは販売サイトteketのみで販売いたします。
・チケットアイコンをクリックして、該当ページにてご購入ください。
・チケットは1回目の上映が2000円、2回目の上映が2300円です。
・全席指定席です。
・各プログラムの終映時間までご購入いただけます。
・チケットはオンライン販売のみとなり、会場での販売はございません。
・ご入場後に一度退場されますと、再入場はできません。

 

【お支払い・払い戻しについて】

・クレジットカード支払いは、チケット代金以外の手数料は一切かかりません。
・コンビニ支払いは、別途手数料がかかります。
・不可抗力(自然災害・行政指示等)によりイベントが中止となった場合を除き、チケットの払い戻し・変更等は一切お受けしておりません。

 

【QRコード・Teketの利用について】

・入場にはチケットのQRコードが必要です。
・スクリーンショットではご入場いただけません。
・下記いずれかのQRコードをご提示ください。
(1)購入確認メールのQRコード
(2)teketにログインして表示するQRコード(会員登録が必要です)
(3)LINEで受け取ったQRコード(事前の連携が必要です)
(4)購入確認メールに添付されたPDFのQRコードを印刷したもの
・チケット販売システム「Teket」は会員登録なしでご購入いただけます。
・コンビニ支払いやチケットの譲渡機能をご利用の場合は、会員登録が必要です。
・当映画祭の受付では、チケットの譲渡など「Teket」の各種サービスに関する個別案内は対応できません。
・チケットの譲渡など詳しい操作方法については「Teket」のサポートへお問い合わせください。

 

【障がい者割引について】

・当日受付にて障害者手帳をご提示いただいたご本人様に限り、チケット代から200円を現金で返金いたします。
・返金の際には、受領証へのお名前のご記入をお願いいたします。
・返金は当日の受付対応のみとなります。

 

【その他のご案内】

・車椅子席をご希望の方は、事前にフォームよりお問い合わせください。

会場|Venues

渋谷駅下車、Bunkamura前交差点左折
渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F

【劇場への行き方】
●「渋谷駅ハチ公前」 → 「109」の右側の文化村通り → (約3分)→ 「東急本店跡地」と「スターバックス」の間 → 「Bunkamura前交差点(松濤郵便局前)」を左折 → 60m先右側

●「渋谷駅」→「マークシティ内通路」を通り抜け →「道玄坂上交番前」信号を渡り →「セブンイレブン」の左側の道を下る →150m先左側

【撮影・録音について】

・上映中の写真撮影、動画撮影および録音行為は固く禁止しております。
・上映時間外に限り会場内での写真撮影は可能ですが、他のお客様のお顔が写り込む撮影はご遠慮ください。プライバシー保護の観点からご理解・ご協力をお願いいたします。

 

【上映中のマナーについて】

・上映中は携帯電話・スマートフォンの電源をお切りいただくか、機内モードに設定し、音・振動・画面の点灯が起きないようご設定ください。
・上映中の会話など、他のお客様の鑑賞を妨げる行為はご遠慮ください。

 

【飲食・ゴミについて】

・劇場内は飲み物のみお持ち込みいただけます。
・こぼすと周囲にご迷惑や劇場設備への損害が生じる恐れがありますので、ご注意ください。
・ロビーではご飲食いただけますが、館内にゴミ箱はございません。ゴミは各自お持ち帰りください。

 

【トイレ・館内設備について】

・会場2Fには男女別トイレがございます。
・1Fには、どなたでもご利用いただける多目的トイレ(車椅子対応)がございます。
・エレベーターは、車椅子をご利用の方など階段のご利用が難しいお客様を優先してご使用いただけるよう、ご配慮をお願いいたします。

 

【ハラスメント・迷惑行為について】

・差別的発言、ハラスメント行為、威圧的・攻撃的な言動など、他のお客様の安心と尊厳を損なう行為は固く禁止いたします。
・皆さまが安心して映画を楽しめる環境を守るため、鑑賞の妨げとなる行為が確認された場合は、ご退場いただく場合がございます。その際のチケットの払い戻し・変更等は一切お断りします。

アジアンクィア映画祭について

アジアンクィア映画祭は、アジア各地のクィア映画を紹介する映画祭です。
2007年にスタートし、その後の休止期間を経て、2026年に13年ぶりに再始動しました。

第5回アジアンクィア映画祭ウェブサイト

本映画祭では、その時代ごとの最前線にあるアジアのクィア映画を取り上げ、作品に込められた感情や視点を、日本の観客へ届けることを目的としています。本上映会は、「アジアンクィア映画祭 スポットライト」シリーズの第1回として開催されます。
本シリーズでは、映画祭本体とは別に、個別の作品に焦点を当て、その魅力をより深く紹介していきます。

クレジット|Credits

翻訳:吉田ひなこ
原語チェック:cayin
協力:アテネフランセ文化センター|アライ

共同代表:入内島美穂|大石夏絹
主催:AQFF運営事務局|ショートレッグフィルム